01環境配慮型製品の製造・開発

成形ロスの100%リサイクル

成形ロスによって出た端材を破砕して100%製品化し、廃棄ロスを0にしています。
分子構造の特性からリサイクル化が難しいと言われる架橋ポリエチレンも、リサイクル成形技術を確立し製品化しており、今後リサイクル材の製品ラインナップを増やしていく予定です。

塩化ビニール樹脂を使用する製品において、生産時に発生するロスを、その場で粉砕しバージン材に混ぜて使用することで、工場から出る廃棄物を大幅に削減しました。結果、ロス使用率が40%から92.6%に向上し、原材料高騰の中で材料購入費削減にも寄与しました。

架橋ポリエチレンロスを使用した商品において、今までは受注状況に合わせて生産していた為、閑散期等の受注が少ない時期にはロスを長期間保管することで架橋が促進し過ぎて一部使用できないロスが発生していました。管理方法を見直すことによりロスの使用率が100%となり廃棄ロスゼロとなりました。その結果繁忙期や急なオーダーにも材料切れを起こすことなく、お客先に安定的に供給することが可能となりました。

パージ材の再製品化

成形機を清掃するパージ材も、使用後再度チップ化し、表面のざらつきを生かして製品化し、産業廃棄物の削減に取り組んでいます。

自然木の風合いを再現した園芸用資材のご相談を受け、本来廃棄されるしかなかったパージ材(使用済み成形機清掃剤)を粉砕し再利用した結果、通常であれば不具合品として扱われる表面の凹凸具合が木質感を高め、お客様の課題解決に繋がりました。

エコロジー製品の拡販

廃材を使用した木粉を配合した製品や、世界初の立体押出成形技術を活用した「ターフパーキング」をオリジナル商材として開発し、さまざまなお客様にご提案しています。
※「ターフパーキング」は芝生の養生材として、駐車場など圧力や摩擦の多いコンクリート・アスファルト面の緑化を可能にします。

ターフパーキングはリサイクル樹脂を使用しており、エコマークの認定を受けています。駐車場を緑化することでヒートアイランド現象を大幅に緩和し地球温暖化対策にも寄与しています。環境意識の高まりにより、商業施設をはじめ、企業様駐車場や公園・陸上競技場等の公共施設、個人宅邸にも採用実績は年々増えています。また製造過程におけるCO2排出量は通常のプラスチック成型と同等となり、大量にCO2が発生するアスファルトやセメントと比較すると環境への負荷が小さくなっています。材料(リサイクル樹脂)・製造工程(アスファルトと比較)・使用用途(緑化)でCO2削減に寄与しています。

02脱炭素に向けての取り組み

太陽光発電

当社では自社工場の屋上に太陽光発電システムを導入しています。
本社工場では、事務所・工場の電気使用量の13%にあたる、約25,000kWhを自家発電でまかなっております。奈良・栃木工場で発電した年間約30万kWh以上の電力はすべて電力会社に売却し、クリーンエネルギーの充足に寄与しています。

2021年度は本社工場で約23,000KWh、奈良工場で約87,000KWh、栃木工場で約255,000KWhの自家発電をし、全社で約365,000KWhとなりました。
今後も再生可能エネルギーを効率的に使用し、CO2削減に努力します。

社内文書のペーパーレス化

生産手配書や仕様書など、製造現場に関わる文書をすべてオンラインに変更を計画しています。今後、納品書や請求書など全社的なペーパーレス化を推進します。

新たに生産管理システムを導入し以前より使用していた複写式の生産指示用紙を一枚物に変更することで、紙の使用量を50%削減致しました。
また経理業務においては、各お取引様へ電子記録債権(でんさい)への切替・導入のお願いをしており、お取引様と一緒にCO2削減に努めます。

資材管理の徹底化

原材料の購入量、生産数量の管理を徹底化し、不要な材料を購入しない、不要な製品を作らないことで環境負荷の削減を推進します。

新たに生産管理システムを導入したことにより生産状況がタイムリーに把握できるようになり、過剰な在庫生産をすることなく効率的な生産・工程管理が可能となりました。また原材料在庫においても、各工場の在庫情報が共有され無駄な原材料購入の削減に寄与しています。

03ステークホルダーへの責任

エコキャップ運動

エコキャップ運動を通じてワクチン寄付を行っており、発展途上国の経済発展、生活水準向上を目指しています。

回収した約6,300個(重量にして14.6kg)のキャップを府下の企業を通じ「エコ・ワクチン協力会」に持込みワクチン購入代金の一部として支援する事が出来ました。また、これはCO2排出量46Lの削減にも貢献しています。 この数量は本社工場のみの数字ですが、栃木工場でも同じ活動を行っています。

福利厚生の充実

当社では創業以来、社員を対象に昼食の支給を行うほか、フィットネスクラブの利用料の半額負担を行い、働きやすい環境づくりと社員の健康増進をサポートしています。また、希望する方は年齢制限を設けずに就業できる雇用制度で、知識・技能を生かして長く働ける環境を整えております。

地域への貢献

2020年より、東大阪を拠点に活動するラグビーチーム「花園近鉄ライナーズ」のオフィシャルパートナー契約を結びました。今後、チームの活動の後押しをしつつ、地域の活性化に協力してまいります。また2021年より住みやすい街づくりに向けて、社員有志が近鉄布施駅~本社間の道路にて美化運動を行っております。

5月と11月の2回、本社工場から河内永和駅・布施駅ルートの地域清掃を実施しました。また栃木工場においては工場周辺清掃を実施致しました。清掃活動中に地域の方々から『ご苦労様』『ありがとう』『良い活動ですね』等のお声掛けを頂きました。
ただタバコや空き缶等のゴミが多く捨てられており、地域に根付く企業として環境問題を発信していく責任を感じました。今後も定期的に清掃活動を実施していきます。
また、オフィシャルパートナーとして契約している花園近鉄ライナーズが2022年シーズンの2部リーグで優勝し、2023年シーズンより1部昇格を果たしました。地元、花園ラグビー場を拠点とするチームを社員一同で応援します。皆様も応援よろしくお願い致します。